2014/05/12

iittala Kastehelmi by Oiva Toikka 1964



今週から始まるiittala cafeに向けて、iittalaの商品をご紹介していこうと思います。今回はOiva Toikka(オイバ・トイッカ)が1964年、33歳の時にデザインしたKastehelmi(カステヘルミ)をご紹介いたします。フィンランド語でカステヘルミは、草花の上で太陽を浴びて輝く朝露のしずくを意味し、オイバ・トイッカの作品の多くがそうであるように、自然なインスピレーションから生まれたシリーズです。

1964年のプレス加工では、ガラスのプレートに全く平らで傷のない表面を求めるには、とても困難でした。そのため水玉をプレートのエッジに並べることで傷を目立たなくすることを考え、やがて水玉が中央から放射状に広がるように配置されカステヘルミが誕生します。1970年代には最大で25品目がカステヘルミシリーズとして製造されていましたが、1978年以降これらのアイテムはクリア1色となり販売アイテムも徐々に減少、1989年にカステヘルミシリーズは、製造を打ち切り販売終了となってしまいました。古き良き時代を代表するデザインの復刻は、多くの人達に待ち望まれていましたが、生産技術の変化や金型の散逸、製造ノウハウを失ってしまったりと、復刻は不可能とされてきました。生産終了から20年後、2010年にオイバ・トイッカの芸術家50周年としての需要な節目に、彼の豊かな才能が発揮された製品、現代的なテイストも備えた魅力あふれる製品に再度注目し、カステヘルミが再販されることになりました。今では、当たり前に見ることができるカステヘルミシリーズですが、50年もの歴史があり、そこにふれることでまた違った良さも見えてくるのではないでしょうか?オイバ・トイッカは教師として働いていたり、他にもmarimekkoでのテキスタイルデザインや舞台美術など、類まれな才能を色んな分野で発揮し数々のデザイン賞を受賞しています。そんなオイバの作品を是非、手に取ってみて見てください。iittala cafe期間中は隣接スペースにて、iittalaをはじめとした北欧の器なども展示・販売しておりますのでそちらもお立ち寄り下さいませ。



2014.05.15(木) 〜 06.10(火)

on the table
071-1424
上川郡東川町南町1丁目1-6  2F
TEL 0166-73-6328
open 11:30〜20:00(金、土、日は〜24時迄)
closed 水曜日、第1、第3火曜日

sato

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